こんにちは、むのです。
この記事では、これから絵を習ってみたい大人の方の
- 絵画教室って何?どんなことをするの?
- どのような教室を選べば良いの?
- 初心者が入っても大丈夫?
- 教室の選び方は?
といった疑問について、元美大生がお答えします。
絵画教室って何?どんなことをするところ?
絵画教室は、主に絵画、絵の具を使った絵を習う場所です。
美術室や画家のアトリエのような部屋で、生徒が絵を描き、先生が見て回っている…というようなイメージがあると思います。だいたいその印象であっています。
近年はそれに加え、美大進学用の訓練コース、陶芸や工芸、写真など、教室によって様々なコースがあります。
また、会社経営の大きな予備校、個人経営のアトリエのようなもの。オンラインでの動画配信形式など、規模や形態も多様化しています。
どんな教室を選べばいいの?
さて、教室を選ぶ前に、まずあなたが絵を習いたいと思った理由を考えてみてください。
- 試しにやってみたい
- 趣味の一つにしたい
- 教室を通して人と交流したい
- 技術を追求したい
- 仕事に生かしたい
- すでに描いているのでレベルアップしたい
など、人によって理由は様々だと思います。
次に、どんな絵を描いてみたいのかイメージしてみてください。
- 油絵
- 水彩画
- スケッチイラスト
- デジタルイラスト
- 他のアーティスティックなことをしたい
ぼんやりでも大丈夫です。何か思い浮かんだでしょうか?
絵を学ぶ目的(ゴール)を考える
ここで目的を考える理由は、目的別に教室やコースの選択肢が変わってくるためです。
目的のゴールと教室の選択がズレていると、入学した後になんだか違った…合わない…となってしまいます。
せっかくお金と時間をかけて始めるのですから、入ってよかったと思える教室を選べるように、しっかり考えておきましょう。
目的別オススメ絵画教室
それではさっそく、目的に合う絵画教室を紹介していきたいと思います。
ここで紹介する内容はざっくりとした区分のみになります。
お住まいの地域によっては、目的に合うコースを扱う教室がない場合もあります。ご了承ください。
趣味としてやりたい・人と交流したい方向け
個人経営のアトリエ・スクール
趣味でマイペースに絵を描きたい人におすすめなのは、個人経営のアトリエ・スクールです。最初にイメージした画家さんのアトリエ、といった感じの場所ですね。
先生は作家本人か、そのお弟子さんやアシスタントの方ということが多いです。
少人数制の教室が多いので、先生にも気軽に質問ができます。生徒さん同士も気が合えば会話が弾みますよ。
月のスケジュールも厳しくないところが多いです。マイペースに制作したい方にオススメ。
作家個人の個展や、市の展覧会などに行くと募集案内があることがありますので、探してみてください。もちろん、ネット検索でも見つけることはできます。
市町村が開催する趣味のスクール
近くに個人経営のスクールがないという方は、地域が開催する教室を利用すると良いでしょう。
外部の専門講師を呼び、数日〜数ヶ月間教わることができる教室が多いです。初心者から参加できるレベルなので、気負わずはじめることができます。
ただ、制作内容が決まっていることが多いので、興味のある画材や技法の教室を選ぶようにしてください。
教室に参加した方との交流会が設定されていることもあり、人とお話ししたい方にもオススメです。
イベントの1日体験に参加
もっと気楽に始めたい方は、商業施設や大きなアートイベントで開催される、1日体験教室・ワークショップに参加するのもおすすめです。
まず試しに作ってみたい、どんな感じか雰囲気が知りたい、という場合に便利。
他の参加者との交流はあまりないかもしれませんが、講師の方に色々質問することはできるでしょう。
技術の追求・現状のレベルアップをしたい方向け
受験コースがあるスクール
コース・カリキュラムに「美大・芸大受験」という文字がある教室は、技術力の高い先生が在籍していることが多いです。
美大・芸大入試には必ず「デッサン」があります。これは全ての絵画の基礎となる技術です。
生徒のデッサンを講評し、受験で合格するラインに持っていく技術が先生側にも必須となるため、レベルの高い指導を受けることができます。
自由度は下がりますが、絵の基礎技術をレベルアップしたい人はこのような場所に通い、受験を目指す若い人と切磋琢磨することが刺激となりますよ。
教室によっては講評会という、制作締め切りがあるところもあります。
大人が習う場合は仕事の都合もあると思いますので、その中の大人用のコース(週末のみなどスケジュールが柔軟)を選ぶと良いでしょう。
アトリエで製作するコースの他、完全オンラインで受講できるコースもあります。大人から子供までアートを学ぶことができます。
趣味のため、副業のレベルアップのためなど、様々な受講生の声が紹介されています。
オンラインの個別指導サービス
教室までが遠い、通う時間がない。家で制作できるといった場合は、オンライン教室を利用することもオススメします。
近頃は、有名な美大などが通信講座を開設しています。また、添削サービスサイトなども増えています。他県の有名なスクールの指導を自宅で受けることができるのもメリットです。
デメリットとして、その場で質問をしたり、クラスメイトの作品を見ることができない等がありますが、一人で黙々と勉強するのには良いサービスです。
忙しい人も社会人も初心者も、安心して学べるオンライン学習を配信しています。一部、実際のキャンパスに出かける必要があるコースもあります。
2020年にサービス開始したオンライン講座サイトです。様々な画材、画風に対応したコースがあり、お値段もお手頃です。
失敗しない教室の選び方
ここからは失敗しない教室選びの手順を解説していきます。
(1)やりたいこと・目的を選ぶ
前述した、「絵を描く目的」「習いたい内容」をしっかりと考えましょう。
他にも、自分が習っている時の風景などをイメージすると、望んでいる環境条件も考えられるため教室選びの際に役立ちます。
(2)習いたい画材やコースのある教室を探す
ネット検索や、公共施設等でパンフレットを探してみましょう。
(3)体験入学や見学を申し込む
アトリエ・スクールの場合、多くは見学や体験入学の申し込みができます。
必ず1度足を運び、現地の雰囲気や環境を確認しましょう。
教室の第一印象
教室に足を踏み入れた時、体験入学をした時の印象はとても大切です。
なんだかちょっと合わなそう…不安…と思ったところは結構当たります。指導している先生や生徒の雰囲気が教室ごとにあるからです。
関西のおばちゃん!自由で快活!という感じで面白く、その上美大出身・作家という実力も確かな人で信頼できました。
教室の環境、特に明るさと広さ
教室の環境もしっかりと見ておきましょう。
重要なのは明るさと広さです。
教室によってはマンションの一室を使い、照明が天井の蛍光灯のみ、というところがあります。これだと絵が暗く見えたり、部屋の場所によっては手元が暗く作業がしづらくなります。
部屋も狭く、置きたい場所にイーゼルが立てられない。人の作品にぶつかってしまいそうになるなど危ないです。
良い環境の教室は部屋が広く、大きい窓があり自然の光が多く入るようになっています。照明も工夫されており、部屋の隅々まで明るい印象です。他の人との距離もほどよく作業がしやすいです。
ここで描くのは嫌だなぁとすぐに感じた思い出があります。
生徒さんの雰囲気
教室に他の生徒さんがいれば、彼らの雰囲気も見てみましょう。
アーティストっぽい人が多いな〜。あの人は自分がやりたい画材の絵を描いているな。など、いる人の雰囲気から学べそうなこともわかります。
先生に直接、「どんな人が通っていますか?」と聞くのもありです。趣味で来ている人が多いと話が合うかもしれませんね。
(4)その他の条件を確認する
教室までの距離
見学の際すでに考えていると思いますが、教室までの距離も大切です。
通いやすさはもちろん、教室によっては画材一式を毎回持ち帰る場合があるからです。イーゼルは置いておけますが、画板や絵の具は持ち帰るという感じ。
画板はサイズによっては大きいです。天気の悪い日は持ち運びが大変なことは頭に置いておいてください。
月謝
月謝もしっかりと確認しておきたいですね。
月謝の中に画材代(絵の具や紙代)が含まれている場合と、画材代は自腹の場合があります。
また、展覧会がある教室は参加費用が必要かなど、細かいところも確認しておいて損はないでしょう。
教室のスケジュール・展覧会予定など
教室がお休みの日などスケジュールも確認しましょう。
講評会や展覧会など、参加必須の行事があるかも聞いておいた方が良いです。それによって、締め切りを設定して制作をしなければならない可能性もあります。
初心者でも大丈夫?
教室を選ぶ際に、初心者でも大丈夫なコースか、先生がどこまで指導してくれるのか、前もって確認を取れば大丈夫です。
中には「美大受験コース・浪人生専門」といった、すでに何年も描いている人向けのコースもありますので、間違わないように注意してください。
以上が、これから絵を学びたい、大人の絵画教室の選び方でした。
少しでも参考になれば幸いです。