ADHDがミニマリストをお手本にしたら、苦手な家事が楽になった話

こんにちは、むのです。
世の中ではADHDは家事が苦手だと言われています。私も例にもれず、日々のやることがおっくうでサボりがちでした。
やらなきゃなぁと思いながら、ほこりの溜まった部屋の隅や洗濯物の山を見てため息をつくことがしばしば・・・。
自分はこんな当たり前の事もできないのかな・・・と自信も落ち気味になりました。
この家事が苦手というのは、先延ばしなど障害の特性がもちろんあるのですが、単純にやる事が多すぎる可能性もあるそうです。
今回はそのことに気付かせてくれた、ミニマリストの思考をご紹介しようと思います。
家事が苦手なADHDはミニマリスト思考を取り入れる
はじめに、ミニマリストとは
持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人。
自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられるという考え方で、大量生産・大量消費の現代社会において、新しく生まれたライフスタイルである。
「最小限の」という意味のミニマル(minimal)から派生した造語。
参考: コトバンク
彼らはただ物の少ない生活を送っているだけでなく、行動や思考にもこの考え方を用いています。
「それは本当に必要なものなのか?」と、常に考えていることです。
この考え方が、家事の負担を減らす重要な鍵となります。
それは本当に必要な家事なのか
家事の中に、本当はしなくても困らない家事はないでしょうか。
「実家がそうしていたから」「テレビや映画でみた」「本に書いてあった」などの理由で、やるべきと思い込んでいるものがありませんか。
意外と、なんとなくな習慣でしている家事があるのではないでしょうか。それらを思い切ってやめてみたら、時間にも心にもゆとりを作ることが出来ます。
出来ないことを全てやりきるのではなく、選別して減らしてみること。これが紹介したかった思考です。
やらなくても良かった家事
上記の思考で生活を見直してみた所、私にも不要と感じる家事がいくつか見つかりました。
個人の例ですが、下に紹介していこうと思います。
- 各種洗剤で掃除
→種類を減らす・掃除シートを使う - 布製品を洗う
→そもそも洗うものをなくす - 掃除機をかける
→布製品が少なければモップで十分 - 毎日の自炊
→週1のつくりおき+お惣菜で楽に - 毎日の洗濯
→頻度を下げる・服の素材を選ぶ・畳まない - 3食バランスの良い食事
→トータルで考える・サプリを使う - 家計簿をつける
→アプリで自動記入
各種洗剤で掃除
トイレ用洗剤・キッチン用洗剤など分けて使うことを自然に行っていましたが、これは必要ないと判断しました。
混ぜたら危険なものもあって気を遣いますし、洗剤を使うための雑巾やブラシなど、道具が必要になったりします。これらの手入れも面倒です。
場所によっては掃除グッズを併用できると考えてから、洗剤はトイレ用・お風呂用だけにしました。
床やキッチンの掃除は掃除シートにしています。
ササっと拭くだけなので、気が向いたときに掃除できます。さて、掃除をするぞ…!と気合を入れ直す必要がなくなりました。
布製品を洗う
実家が使っていたという理由で、キッチンマットやトイレカバー、バスタオルを使うことに何の疑いも持ちませんでした。
TVや雑誌でも当たり前のように登場するので、それが普通なんだと思い込んでいました。
大きいバスタオル、干したり洗ったりするのが面倒で場所も取ります。
マット・カバー類もあると汚れが気になり、洗う回数が地味に多くなり。
ミニマリストの暮らしを参考にこれらを使うこと自体やめてみたところ、非常に楽になりました。
●バスタオルをやめてフェイスタオルに
体の水分を拭くだけなので、大きさはフェイスタオルでも十分です。
使用後は部屋で干して乾燥対策に使い、次の日に手洗い用タオルとして使います。
バスタオルより洗うサイクルが早くなり、清潔に使うことができます。
●カバー類を廃止・都度掃除に変更
トイレカバーは汚れ防止とインテリアとして使っていたのですが、逆に洗濯しない期間、不潔な印象で気になる所でした。
カバーもマットもなくし、1日おきくらいに掃除すれば清潔なままです。キッチンマットも同じ理由で廃止しました。
掃除機をかける
わが家には猫がいます。以前ラグを敷いていた時は、猫の毛やほこりを取るために毎週掃除機をかけていました。
今は週数回のワイパー掃除のみです。
部屋はフローリングのため本来ワイパーで十分だったのですが、ラグがあったため掃除機を買いました。
そこから、ラグ自体など布製品を減らしほこりの元を断つことで掃除機の必要性がなくなりました。
毎日の自炊
毎日献立を考えて買い物をし、限られた時間で料理をする。
得意な方やすでにこのスキルがある方はすごいと思いますし、そのままで良いと感じます。
これが難しく、面倒に感じる方には以下の方法をおすすめしたいです。
●日曜日の作り置き+週なかばのお惣菜足し
平日は作り置きのおかずを温めるだけにしています。
時間節約にもなりますし、キッチンも汚さないので掃除頻度も減らせます。
おかずが物足りない時、気分を変えたい時はお惣菜をプラスします。揚げ物など、正直買った方が安いメニューも多いですよね。
●そのほか、冷凍食品を使う
冷凍食品も必須のアイテムです。長期保存できる・温めるだけで食べられるといったメリットしかありません。
私は餃子などメインおかずのほか、ブロッコリー・オクラなど、生では長く保存できない野菜類を冷凍で買っています。
ADHDでよくある、冷蔵庫の奥からしなびた野菜が…ということも防げますよ。
毎日の洗濯
独身でデスクワークなどであれば、ほとんど服は汚れません。私は洗濯物が目安の量になった日に洗濯をしています。

100均で買った小さなかご

このかご一杯が丁度いい洗濯目安。
特殊な素材の服を増やさないこともおすすめです。手洗いが大変なので・・・。
さらに、良く着る服は干した後そのままハンガーにつるします。畳む手間としわになるのを防ぐことができます。
洗濯物は畳んで仕舞うもの、という考え方は実家や家庭科で覚えた内容でした。
しかし、よく考えたら服屋ではつるしてある服も多いですし、畳まなければならない理由が収納スペースを取る以外なかったです。
3食バランスの良い食事
こちらは98歳まで病気をせず、ほぼ一人暮らしで生きていた曽祖父の考えも参考にしています。
毎食栄養バランスを考えるのは大変です。そのため、1日・1週間トータルでバランスを取っています。
朝昼に野菜が少ないと感じたら夕食で野菜を取り入れる。今週はタンパク質が少ないと感じたら、どこかで多めにとるなどです。
サプリメントにもおおいに頼っています。魚に含まれるDHAなど、量を食べにくいものはサプリで取ってしまう方が早いです。
家計簿をつける
レシート保管や紙の家計簿に記載する方法はADHDには大変です。すぐに忘れて白紙のページが続くことになります(苦笑)
私は「マネーフォワード」という家計簿アプリを利用して、すべて自動で管理されるようにしています。
買い物はクレジットカードや電子マネーで行います。アプリと連携しているので、収支が自動で入力・集計されます。
現金で買った時も、レシートを撮影するだけといった簡単な方法で入力できるので便利です。
おわりに
- なんとなく習慣で続けている家事
- 実家で身についた家事
- 世間のイメージからやっている家事
ミニマリストの思考を参考にこれらを見直すと、誰でも面倒なことが一つくらいは減るのではと思っています。
記事に書いたものは私の事例なので、そこは省きたくない!考え方が違う。となる部分もあったと思います。
見直す際は、ぜひ読んで下さった方の価値観・好みをふまえて考えてみて下さい。
最後に余談ですが、ADHDとミニマリストの考え方はとても相性がいいと感じています。私も密かにミニマリストを目指し、環境を構築しているところです。
以上、ミニマリストの考えを参考にしたら家事が楽になった、というお話でした。この記事が誰かの生活のヒントになれば幸いです。