イライラする、憂鬱になるなど・コンサータの副作用を軽減する工夫と体験談

こんにちは。大人のADHDむのです。
前回のブログでは、コンサータを服用した体験談を紹介しました。
今回は、副作用の体験と個人的な対処法について、詳しくお話しします。
というのも、検索すると同じような副作用に悩む方が多く見られたからです。
少しでも、その方々の参考になれば嬉しいなと思っています。
コンサータ副作用の体験と対処法
副作用が起きやすいタイミング
コンサータを飲むと、以下のタイミングで副作用が出やすいと感じました。
- 飲み始めの数日間
- 服用後、血中濃度が高い時間帯
- 薬の効果が切れる時
- 寝不足や生理前後など、体調が悪いとき
最初は体調不良との区別がつかず、不安になるかもしれません。
ですが、飲み続けることで「これは副作用かも」と判断できるようになります。
よくある副作用の種類
ネット上でも多く報告されている副作用には、以下のものがあります。
- 食欲減退
- 頭痛
- 不眠
- 下痢
- 吐き気(気持ち悪くなる)


私の場合は、以下の副作用が特に強く出ました
- 気持ち悪くなる
- 食欲不振
- 下痢
- 頭痛
- 憂うつ感
- 焦燥感
- イライラ
以下に、それぞれの対処法を紹介します。
副作用の対処法
吐き気(気持ち悪くなる)
飲み始めの数日に起こりやすい副作用です。
胃が重たく、刺激の強いものを食べた後のようなもったりした不快感があります。
私は、辛いときは市販の胃薬を使ってもよいと医師から聞きました。
また、この副作用が出た時は、カフェインを含む飲料や香辛料などを控えると、症状が軽くなります。
食欲不振
飲み始めや、服用期間中ずっと続く方もいます。
私は空腹を感じず、食事の時間になっても食べる気が起きませんでした。
ダイエットに良さそうと思ってしまいますが、注意が必要です。
食べないとエネルギーが切れて、低血糖で逆に頭痛が出ることもあります。
私はゼリー飲料や飴を活用し、空腹を感じなくても適度なエネルギー補給を意識しています。
下痢
飲み始めや、薬が効き始める頃に出やすい副作用です。
お腹がゆるくなり、軟便や下痢が起こります。
強い腹痛はなく、自然に治ることが多いですが、辛いときは下痢止めも使えます。


私の場合は服用後しばらくして必ず起こります。
毎朝便通があるのは良いことですが、腸内環境の荒れが気になるので整腸剤を合わせて飲むようにしています
頭痛
飲み始めの数日間や、薬が切れるタイミングでよく起こります。特に多くの人が経験しているようです。
飲み始めのときは数日で軽くなっていく場合が多いので、様子を見てもよいそうです。
辛い場合は市販の頭痛薬で対処できます。
憂うつ感


薬の効果が弱まる時間帯から、切れるまでの数時間に出ることがよくあります。
女性の場合は、生理前後にもこの副作用が強まることがあります。
何もかもが絶望的に感じたり、些細なことで落ち込みやすくなる、涙もろくなるなど…。
しかし、薬が切れると、嘘のように気持ちが戻ることがほとんどです。
この症状が現れ始めたら、一時的か1日中続くかを観察し、長引く場合は医師に相談してください。
これらの方の場合、薬の効果が普段の症状に重なって強く出ることがあります。


私はどちらの要因も持っていたため、安定剤とPMS用の漢方薬を併用して対処しています
焦燥感
薬が効いている間に起こりやすい副作用です。落ち着かず、常に急かされているような感覚になります。
これは薬がノルアドレナリンに作用し、心拍数が上がるためだそうです。
薬が強く効いている時間帯を過ぎると、徐々に落ち着きます。
焦燥感が強いときは、コーヒーなどのカフェイン飲料は控えるようにしましょう。
イライラ
薬が切れる直前から切れるまでの数時間、強く出ることがある症状です。
何もなくてもムシャクシャし、怒りっぽくなりがちです。
この感情は気分転換では抑えにくく、物に当たりたくなったり、大声を上げたくなったりと衝動的になってしまうこともあります。
憂うつ感と同じく、薬の副作用以外に原因が潜んでいることも多いため、まずは担当医に相談してみてください。
私は元々イライラしやすい傾向があり、追加の薬を処方してもらいました。


処方されたのは「インチュニブ」というADHD薬の中で最も弱いタイプです。
コンサータのように1日だけ効くタイプではなく、飲み続けると効いてくるADHD薬です。
コンサータで集中を高め、インチュニブで気持ちを落ち着けるという使い方をしています
副作用を抑えるためにできる工夫


副作用が出たときの対処も大切ですが、ふだんの生活や薬の飲み方を見直すことで、あらかじめ症状を抑えることも可能です。
- コンサータを飲む時間を調整する
- 睡眠不足など、薬の効きを悪くする生活を避ける
- 薬では治らない根本的な症状にアプローチする
コンサータを飲む時間を調整する
コンサータは約12時間効果が続くため、朝食後や午前中に飲むよう指導されることが多いです。
この通りに飲むと、夕方に薬が切れ始める頃にまだ活動中だと副作用が辛くなります。
私は主治医と相談し、薬の効果が切れる時間帯を調整することにしました。


今はお昼前の10時頃に飲んでいます。1日の用事を終える頃にちょうど薬が切れるので、イライラや憂うつ感を長く感じる前に就寝することができます
薬の効果を悪化させる生活を避ける
私自身も含め、ADHDの方は生活リズムが崩れやすい傾向があります。そのため、薬でリズムを整えるのが難しいことも多いです。
ただ、最低限「睡眠不足だけは避ける」と、コンサータが安定して効いてくれる実感があります。
根本的な症状への治療も大切に
コンサータでは改善できない「うつ症状」や「怒りっぽさ」などは、カウンセリングやジャーナリングを活用して、別の角度から治療を続けています。
まとめ:薬と上手につき合うために
コンサータは毎日飲む薬だからこそ、自分に合った飲み方や工夫を見つけることが大切です。
そうすることで、生活のしやすさがぐっと変わってきます。
他の人の体験や、新しい治療法など、情報を日々アップデートしていく意識も欠かせません。
時間の経過とともに、新薬や併用できる治療法が登場していることもあります。


私も日々アンテナを張って、自分に合う方法を探しながら暮らしています
このブログでは、他にもADHDの生活に役立つ本やライフハックなどを紹介しています。