ADHDの人は音に敏感な方が多いですが、気づかないうちに自分が発生源になっている場合があります。
この記事では、私が実践している自分で簡単にできる賃貸の防音対策を紹介します。
こんな方におすすめの内容です。
- 初めて一人暮らしをする方
- 自分や家族が出す音が心配な方
- ちょっとした生活音に過敏な方
- 生活音が大きいかもしれない…と思っているADHDの方
自分で簡単にできる、賃貸の防音対策
部屋のレイアウトで防音
まずはじめに、家具の置き方を音が響きにくい形にしました。
隣室との壁を意識することで騒音を防ぐことができます。
家具は壁から少し離す
家具は壁から数センチ離して設置します。
タンスや戸棚を開閉する時の「すとん」「パタン」といった音が壁伝いに響くことがあるためです。
隣と接する壁にオーディオ・コンポやTVなどの音が出る家具を置かないことも一般的ですね。
左右にお隣さんがいる時は難しいですが、壁際の家具は静かに使うようにしましょう。
部屋の設備の防音
賃貸では、備え付けの収納やドア・窓が音の発生源になることがあります。
防音・消音グッズを使って対策をしておくと安心です。
防音・消音グッズその1 潤滑油
潤滑油(じゅんかつゆ)を使うことで以下のような音を軽減できました。
- 玄関や部屋のドア、家具の蝶番の「キイキイ」「ギーギー」音
- レール式の引き出しの「ガラガラ」「ゴロゴロ」音
- カーテンレールの「ジャッ」「シャー」という音
- 窓の開け閉めの「ドンッ」「バタンッ」音
上記の場所に油をさすと、動きがスムーズになり軽い力で操作できるようになります。
力いっぱい開け閉めする必要がなくなるので、意図しない大きな音の発生を防ぐことができます。
素材によっては使えない物もあるので、詳しくは製品の説明書を読んで下さい。
一人暮らしに丁度良いサイズの商品。一本は持っておくことをおすすめしたいです。
匂いがほとんど無いため、ペットやお子様のいる部屋にも安心して使うことができます。
防音・消音グッズその2 テープ・クッションシール
テープやクッションシールを使うことで、開閉時の衝撃を和らげて音を小さくすることができます。
- トイレのドア
- 部屋の仕切りドア
- 収納の扉
私は上記の場所に使いました。
100均に売っているもので十分なので、お手軽に対策できます。
防音・消音グッズその3 マスキングテープ・養生テープ
主にマグネット式の開閉扉に使用しました。
この手の扉は、勢いよく閉まると「パタン」「ボン」という反響音が出やすいです。
扉側の磁石を受ける部分にテープを重ね貼りすると、吸着がソフトになり開閉音を軽減できます。
デメリットとして扉が開きやすくなるため、地震の時など物が落ちやすくなります。
飛び出すと危ないものが入っている場所は、磁力を弱めるのではなく、クッションテープなどを使い衝撃を和らげる方向に対策すると良いと思います。
家具の防音
毎日動かすものは音が出やすいので、あらかじめ対策しておくと安心です。
椅子やテーブルの脚にグッズを使う
フローリングに直に触れる家具は音が出やすいため、グッズを使って対策しました。
椅子の足カバーやクッションシートが、傷の防止にもなりおすすめです。
あまり動かさない家具やベッドの足にも使っています。ベッドは、人が乗った時のきしみが床に伝わりやすいと感じたためです。
床置き収納BOXなどの底に貼ることもおすすめします。
中身を入れ替える時、「ゴソゴソ」「コツコツ」といった音が意外と響くことがあったためです。
防音ラグやマットを敷く
ペットや小さなお子様と暮らす方は必須の対策ですね。
階下への足音、声の反響などを軽減できます。
遮音・防音カーテンを使う
窓からの音は意外と盲点だったりします。
室内からの音のほか、外からの音も軽減できます。道路に面した部屋は早朝深夜に意外と車の音がするので、あると熟睡できます。
キッチン・水回りの防音
毎日よく使うキッチンやお風呂場も音が出やすい所です。
電子レンジの警告音を消す
早朝・深夜にレンジをよく使う方はすでにご存じかもしれません。レンジの中には音を消す設定がある製品があります。
「ピーピー」という温め完了の音は意外と大きく、響きやすいです。
説明書を読んだり、ネットで型番を検索すると設定方法が出て来るので、気になる方は対策しておくと良いですよ。
バスタブにお湯をためる音を軽減する
賃貸のバスタブは蛇口から直にお湯をためるタイプが多いと思います。
「ジャバジャバ」「ドボドボ」といった音・振動が、隣や階下に響いているかもしれません。
私は以下のような方法で音の反響を抑えています。
- お湯をバスタブの壁に沿って入れる
- バスタブにタオルなどをひっかけ、お湯をそれに伝わせる
洗濯機や水道のノック音
賃貸やマンションで水を使うと、蛇口を閉めた瞬間「ドンッ」「ゴンッ」など水道管が響く時があります。
なんだろう?と疑問だったのですが、これはウォーターハンマー現象といい、構造上出てしまう仕方のない音だそうです。
軽減はできるので、下記のような心掛けをしています。
- 洗濯機は蛇口を全開にせず、やや少なめに水が出るようにする
- 蛇口は急に閉めず、緩やかに閉めていく
その他の防音
最後に、その他日常生活で発生する音とペットがいる場合の対策を紹介していきます。
スリッパやルームシューズを履く
履き物がクッションとなり足音を防ぐことができます。
賃貸で一軒家の様に動くと簡単に音が出てしまいます。静かに歩く意識も必要です。
オンライン通話はヘッドフォンで
在宅勤務や外出自粛でオンライン通話が増えた近年、起こりやすい騒音です。
オープンタイプのスピーカーで話していると全員の声が響くので、人が集まっているように思われます。
また、相手の方から意図しない大きな音が鳴るなど騒音となりやすいです。
通話の音声はヘッドフォンで聞き、こちらの声量だけ調整すれば静かに会話することができます。
ペットがいる場合気を付けたい事
ペットと賃貸に住むと、特に周りへの音は気になりますよね。
我が家も以下のようなことに気を付けて暮らしています。
- 自動給餌機やゲージ、トイレは壁から離して設置する
- 上記のグッズの下に防音カーペットを敷く
- 鳴き声が響くため窓は基本閉めておく
- ペットが活動する場所に防音マットを敷く
- ペットが活動する時間をなるべくコントロールする
- 爪を切る、無駄鳴きしないようにしつけるなど、音の発生を減らす
①~④の理由は家具の防音対策と同じです。壁や窓伝いに音が伝わることを防いでいます。
⑤についてはなかなか難しいですが、ペットの活動時間を人間の活動時間に寄せることで、早朝深夜に音が出ないようにしています。
⑥については日ごろのケアやしつけが大切な部分です。我が家の猫は要求鳴きが多いので少し困っています…。
徹底したい人にはdB(デシベル)測定アプリがおすすめ
さらに音対策を徹底したい!という方には、騒音を数値化するアプリがおすすめです。
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環境省によって定められている「騒音の環境基準」によると、昼間は55dB以下・夜間は45dB以下が目安となっています。
この数値より大きい生活音を出さないように意識していけば、安心して生活ができると思います。
この音、響いてるかな?と心配している箇所があったら一度測ってみるのが良いでしょう。
まとめ
以上が自分で簡単にできる賃貸の防音対策でした。
騒音トラブルが起こる前に対処しておけば、神経質に生活する必要もなくなります。一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
何か一つでも使えそうな対策があれば幸いです。