雑記

飼って初めて知った猫の体の不思議な特徴10個

飼い猫のイメージ

皆さんは猫の体についてどのくらい知っていますか?

彼らと近い距離で接すると、テレビや図鑑で見たよりはるかに多くの不思議な特徴があることに気がつきます。

この記事では、そんな猫の体の細部について紹介します。

むの
むの
猫の体は神秘的!

猫の体の不思議な特徴 10個

多くの人が思い浮かべる猫の体の不思議な部分は、次のようなものだと思います。

  • 体が柔らかい
  • のどがゴロゴロ鳴る
  • ジャンプ力がある
  • 物にぶつからずに歩ける
  • 爪の出し入れができる
  • 暗いところでも見える

実際に飼ってみると、もっと様々な特徴を持っていることがわかりました。

(1)猫のヒゲは脚にもある

前足の髭

ある日猫の足を触っていると、普通の毛よりも長くて硬いものが数本飛び出ていることに気がつきました。

引っ張っても抜けないし、なんだか猫が反応して足を引っ込めます。

実はこれ、「触毛(しょくもう)」と呼ばれるヒゲが生えているのです。正式名を「手根触毛(しゅこんしょくもう)」といい、犬にもあるそうです。

猫のヒゲは全部で6カ所

猫の髭の種類
  1. 眉上毛
  2. 頬骨毛
  3. 口角毛
  4. 上唇毛
  5. 下唇毛
  6. 足の毛

発見した足のヒゲを含めて、猫には6か所ヒゲが生えている場所があります。

上唇毛と口角毛は口の周りにある24本程度の毛で、普段私たちがイメージする猫のヒゲです。

その他にも1〜2本だけ生えているものや、とても短いヒゲが顔中に分布しています。

前足のヒゲの役割

他のヒゲと同じく、平衡感覚を保つ・空気の流れを感じ取るなど運動をサポートする役割があります。

むの
むの
ヒゲ=口の周りの毛という常識が覆った瞬間でした!

(2)猫の肉球は7個ある

猫の肉球は指の根本に4つ、手のひらの大きいものが1つというイメージが一般的です。

しかし実際は、イラストで見たことのない場所に肉球が存在します。

猫の前足の肉球イメージ

7番目の肉球の正体

その肉球は、人間でいうと手首のような場所に存在しています。

「手根球(しゅこんきゅう)」というもので、前足だけにあります。肉球ですが地面に接することはありません。

この肉球の正体、実はまだはっきりと判明していないそう。進化の過程で残った・内部の骨を守っている…など諸説あるようですよ。

むの
むの
身近なペットにも進化のなごりがあるとは。

(3)ゴロゴロ音を出す場所は声帯ではない

猫が出す「ゴロゴロ」音。人間が真似する時は声帯と口を使って表現しますよね。

猫も同じように声帯を振動させて出しているのかと思いきや、実ははっきりと解明されていないそうです。

いくつかおもしろい説があるので紹介します。

  • 喉元を通る太い血管の血流を動かし、その音を横隔膜で響かせている
  • ニャーと鳴く声帯以外のゴロゴロ専用の声帯がある

ちなみに、猫によってはゴロゴロ音をまったく出さない子もいて、こちらも原因は解明されていないとのことです。不思議ですね。

(4)肉食なのに体は無臭

猫はペットの中でも体臭を感じない動物です。

「猫吸い」と呼ばれる、毛皮に顔をつっこんで息を吸うスキンシップをしても干した布団のような香りしかしません。

これには2つの理由があります。

  1. 汗をかく部位と汗の量が少ないため
  2. 毎日毛づくろいをする習性があるため

猫が汗をかくのは肉球と鼻の部分だけで、体の表面では汗をかきません。そのため人間でいう汗臭い状態が発生しないのです。

また、彼らの習性である毛づくろいには、体表面のゴミや臭いになる成分を拭き取る効果があります。

むの
むの
そんな猫なので逆に匂うときは調子が悪いのかも。口臭や耳の匂いが強いときは病院で診てもらってください。

(5)おへそのなごりがある

猫のおへそを見たことがある人はいるでしょうか?

むの
むの
残念ながら私はまだありません。

4つ足の動物にはおへそがないのでは?と思っていましたが、実は見つけにくいだけでなごりはあるそうです。

人間のように穴状に凹んだものではなく、完全に閉じてたいらになっています。穴のあった場所にただ丸く毛が生えていない部分があればそれが「おへそ」です。

だいたい左右の乳首の真ん中、お腹の中心あたりにある子が多いとのこと。

(6)お腹のたるみは「ルーズスキン」という

猫のおなかのたるみイメージ

そんなに太っていない猫でも下腹部がたぷたぷした猫がいます。

妊娠してる?何かの病気…?と怪しんでしまいますが、この部分はあえて皮がたるんでいるのです。

名前を「プライモーディアルポーチ」といいます。なんだか高級感のある名前ですね。

皮のたるみと脂肪で急所のお腹を守る役割があります。

(7)口元の「ω」には名前がある

猫の口元イメージ

猫の一番かわいらしいパーツである口元の「ω」。

ヒゲ袋とも呼ばれるこの部分には「ウィスカーパッド」という正式名称があります。

むの
むの
他に聞く名前は「マズル」ですが、こちらは口周りをまとめた呼び方で犬猫共通です。

(8)かわいい小さな前歯がある

猫の前歯のイメージ

猫にはとても小さく可愛い前歯があります。

かなり近くで口の中を見ると、牙と牙の間にちょこんと並んでいるのが見えます。

あまりにも小さいため機能しているの?と思いますが、この歯は「門歯(もんし)」という名前で獲物の羽や毛をむしる時に使う、意外と鋭い歯なのだそうです。

(9)ヒゲは生え変わる

飼い始めた頃、ヒゲが床に落ちていてびっくりしました。

猫のヒゲといえば繊細で、引っ張ったり切ったりすると良くないと言われている物。抜けるのは大丈夫なのかなと…

心配はいりませんでした。ヒゲも他の毛と同様に生え変わる物だそうです。その周期は半年に1回程度。

あまり頻繁に抜けないので見つけたらラッキーかも!特別な箱にコレクションしておく飼い主もいるみたいですよ。

むの
むの
お財布に入れると金運が上がるとも言われていますよ。

 

(10)爪が脱皮する

ある日爪研ぎタワーの下を見ると、猫の爪がそのままの形でポロリと落ちていました。

最初は引っかかってめくれてしまった!?とびっくり…でもこれは猫の爪の特性だそうです。

猫の爪は玉ねぎの皮のように何層にもなった構造をしています。

根元で新しい爪が作られると外側の古い層が剥がれていく仕組みだそうです。それがまるで脱皮のように見えます。

血液などがついていない、薄い脱皮した皮のようなら問題なしです。

特徴には個体差がある

ここまで紹介した特徴を持たない猫ももちろんいます。個体差があるためです。

自分の飼っている猫にないからといって慌てることはありません。目立たないくらいのサイズだったり、飼い主が気づかない場合もあります。

おわりに

以上が飼って初めて知った猫の不思議な特徴でした。

猫の飼育歴が長い方には常識だったかもしれません。

飼ったことのない方は、猫カフェなどに行ったときに思い出したら見てみてください。猫の新しい一面を感じられますよ。

むの
むの
生き物の体って面白い!