猫を飼っていると、急におもちゃを無視したり遊ばなくなることがあります。
飼い主も無反応ではつまらないですし、どこか調子が悪いのかな?と心配にもなりますよね。
猫が遊ばなくなるのには猫なりの理由があり、それは様々です。
この記事では、遊ばなくなる理由とそうなった時の対処法を紹介します。
猫が遊ばない理由
猫がおもちゃに興味を示さない、遊ばない時は次のような理由が考えられます。
おもちゃが好みじゃない
猫によって好みのおもちゃがあります。
色・形・大きさ・肌触り(噛んだ時の歯ざわり)・匂い・音など。
好みのおもちゃでないと気が乗らない、警戒して遊ばない場合があります。
遊ぶ気分じゃない
眠たい時だったり、ご飯の後であれば満腹で動きたくない場合もあります。
トイレが汚れている時も、排泄物の匂いが気になり遊びに集中できない事があるようです。
飼い主側から遊びを仕掛ける時は猫の様子を伺いましょう。
興味深そうに見てくる、爪を研ぎ始める(やる気を出す時の行動)などしていたら遊ぶ気持ちがあると思われます。
おもちゃの使い方が間違っている
好みのおもちゃがあるのと同じく、猫によって好みの遊び方があります。
ボールのように転がるものを追いかける遊び。
猫じゃらしのように左右に素早く動くものをキャッチする遊びなど。
動かし方によって興味を持ったり、逆に警戒して遊ばなくなります。
物陰からチラチラと見えるおもちゃがお気に入り。
飼い主は猫じゃらしを小動物に見立て、物陰から外を見ているように小刻みに動かします。
動画のような、猫の獲物となる小動物の動きに似せると興味を持つかもしれません。
環境に問題がある
家に来て数日や引っ越ししたばかりの時など、環境に変化があると猫は警戒して遊ばなくなります。
慣れるまで周りの様子を伺う習性があるからです。
部屋の模様替えをして家具の位置を変えたり、新しい家具が増えたりした時も同様です。
また、野良猫を室内飼いにした場合など、人馴れしていない子は人間との遊び方を知らない場合もあります。
どちらの場合もゆっくり時間をかけて慣れるのを待ちましょう。
大人になった・歳を取った
子猫は体力切れになるまで遊び回る子が多いですが、成猫になるにつれ落ち着いていきます。
これは猫の本能で、成猫になると狩りの時以外は動かずに体力を温存する習性があるためです。
また、壮年期と呼ばれる7歳前後からだんだんと体力が落ち始め、シニア期と呼ばれる11歳頃からは本格的な老化が始まります。
この間に寝ていることが増え、遊ばなくなる猫も多いようです。
体調に問題がある
ケガをしていて体に痛みがあったり、体調不良で動けない時は遊ばなくなります。
ケガの場合は痛みのある場所を庇うように動く、気にしてずっと舐めるなどの行動が見られます。
病気の場合はじっとしているが眠っていない、食事や排泄をしないなど普段と違う行動が見られることがあります。
遊びに興味がない時、合わせて普段と違う様子がないか飼い主はチェックしましょう。
遊ばないとどうなる?デメリット
猫が遊ばないと何か問題があるのでしょうか?
一般的な飼育下では次のようなデメリットが挙げられます。
運動不足になる
まず考えられるのが運動不足から来る肥満です。
体を動かさない状態で質の良いフードを食べ続けるとすぐに太ってしまいます。
他に、使わない体の組織が弱っていく事が考えられます。
足腰が弱くなりジャンプが出来なくなる、筋肉が減り余計に動きたがらなくなる等が考えられます。
ストレスがたまる
室内飼いの猫は外を歩き回ったり、狩りをしたりという本能を刺激する場面がありません。
食事や排泄に不自由がなくても、この刺激がないとストレスがたまってしまいます。
室内飼いの猫は飼い主が環境を整え、遊びでストレス解消をしてあげることが必要です。
ストレス解消にはこんな環境も理想的
- 上り下り出来る家具、猫用品がある
- 日光浴が出来る
- 外を眺めることが出来る
- 時々全力で走れる空間がある(廊下など)
猫が遊ばない時の対処法
では、猫が遊ばない時はどうしたらよいでしょうか?
以下の工夫で再び遊んでくれるようになる可能性があります。
環境を整える
猫が安心して遊べる環境を用意しましょう。
- 怖がる物を置かない
- 猫が苦手な人を遠ざける
- 隠れる場所を作る(トンネルやちぐらなど)
- 大きな音を出さない
- 強い匂いがない など
環境は時間経過で慣れてくることも多いので、急がず見守ることも大事です。
遊ぶタイミングを考える
猫が遊びたいサインを出しているか観察しましょう。
人間の都合で今しか時間がない!という場合でも、猫は遊びたくないかもしれません。
どうしても決まった時間に遊びたい場合は、猫の習性に合わせて習慣化することも可能です。
猫の「薄明薄暮性」の行動習性を使う
猫は夜行性と考えられがちですが、実は薄暗い明け方や夕方などに活発に行動しやすい動物です。
この習性を「薄明薄暮性(はくめい‐はくぼせい)」といいます。
昼間よりは夕方、夜よりは明け方の時間帯に誘ってみると遊んでくれるかもしれません。
空腹時に遊ぶ
猫の遊びとはすなわち狩りです。
空腹時の方が本能的におもちゃを追いたくなるという習性があります。
遊んでからご飯をあげる。または、遊びながら小分けにご飯を与え、終わったあと全て与えるといった習慣を作る方法も考えられます。
おもちゃを変えてみる
同じおもちゃで長く遊んでいる場合は新しいものを与えてみましょう。
気に入っていたものでも、匂いが薄れたり古くなることで飽きてしまう猫がいます。
お財布と相談になりますが、いくつか種類を与えてみてその猫が気に入るおもちゃを探してみましょう。
オススメおもちゃ3選
遊び方を変えてみる
使い古したおもちゃでも遊び方を変えることで興味が戻ることがあります。
- またたびをかけて使う
- 壊れたじゃらしの先端だけを投げて遊ぶ
- 投げたり振って遊んでいたものを、地面の上で引きずってみる
まとめ
以上、猫が遊ばなくなる理由とそうなった時の対処法の紹介でした。
猫は犬と違い室内で飼われる事が多く、飼い主と遊ぶことは健康維持に繋がります。
その子の性格や個性をよく観察して、幸せに生きられるようにお世話してあげましょう。