【ADHD・ASD】興味が偏りがちな発達障害の人に試してほしい「つまみ食い」習慣
発達障害、とくにASD傾向のある方は、興味や関心の幅が狭くなりやすいといわれています。
好きなことには高い集中力を発揮できる一方で、それ以外の分野には関心を持てず、苦しさを感じる場面も少なくありません。
社会生活では、興味のない勉強や仕事に取り組まなければならない場面が多く、そのたびに強いストレスを感じてしまう方もいるでしょう。
私自身も、気づけば同じ趣味や行動ばかりを繰り返し、新しい物事に目を向ける余裕がなくなっていました…
この記事では、そんな発達障害のある方が、無理なく興味の幅を広げるための考え方と方法を紹介します。
これは、ASD傾向がありながら多趣味で情報通な友人から教わった、実践的な方法です。
定型発達の方であっても、興味関心を持ちにくいと感じている場合には参考になる内容かもしれません。
発達障害の人は、興味や関心が偏りやすい
興味の偏りは主にASDの特性として知られていますが、ADHDでもASD傾向があれば同様の困りごとが起こります。
たとえば、次のような悩みにつながりやすい特徴です。
- 興味のないことに集中できない
- 必要だと分かっていても関心を持てない
- 好きなことには過集中し、周囲が見えなくなる
- 別の行動へ切り替えるのが苦手
- 知識が狭く深い一方で、知らない分野が多い
- 雑談など幅広い話題についていけない
これらの特性は、本人の意思や努力、投薬だけで簡単にコントロールできるものではありません。
そのため、「性格の問題だ」と自分を責めてしまい、さらに苦しくなるケースも見られます。
興味の幅を広げる「つまみ食い戦法」
そんな発達さんに紹介するのが「つまみ食い戦法」です。
名前は私が勝手につけたもの
ASD傾向だけど好奇心旺盛な友人
この考え方を教えてくれた友人は、ASD傾向がありながらも驚くほど多趣味で行動力があります。
絵やゲーム、音楽、旅行、語学など幅広い分野に触れ、流行にも自然と詳しいタイプです。
フルタイムで働きながら、なぜそこまで多くのことに興味を持てるのか?
その理由を聞いてみると、意外な答えが返ってきました。
最初は「続けない」「頑張らない」が正解
友人は新しいことを始めるとき、次の点を意識しているそうです。
- 続けようとしない
- 長時間取り組まない
- 上達を目指さない
- 好きになろうとしない
一見すると、「何かを始める際の心構え」とは正反対に思えるかもしれません。
しかし、この「期待を持たない姿勢」こそが、最初の一歩を軽くしてくれるポイントなのです。
人は無意識のうちに、「続けなければ」「やるからには上達を」「そのために時間を確保しなければ」と考え、その重さにブレーキをかけてしまいます。
「つまみ食い戦法」は、そのプレッシャーを手放すことで行動のハードルを下げる方法とも言えます。
ここからは、実際に友人がやっている具体的な例を紹介します
趣味を「つまみ食い」する具体例
アニメは1話だけ見てみる

新アニメは1話だけ見て、おっ!と思わなかったら続きは見ない
新作アニメはまず1話だけ視聴し、合わなければそれ以上追わないそうです。
最近の作品は初回で魅力を伝える構成が多く、1話を見るだけでも十分な判断材料になります。
少し触れておくことで、話題に出た際に会話に参加しやすくなる点もメリットです。
ゲームは体験版だけ遊ぶ

まず体験版をプレイして、面白いと感じたら本編を買うよ
ゲームはいきなり本編を買わず、体験版だけプレイすることを心がけているとのことです。
購入によるクリアの義務感がなく、気軽に終われるため、買ってから積みゲーにすることを防ぎやすくなります。
体験版はゲームの見せ場を一通りプレイできる構成のため、一つの経験として十分価値があると考えているそうです。
音楽は流し聴きで十分

サブスクアプリでトレンドの音楽を聞く。通勤時間にぼんやり聴く。気になった曲だけ後で調べたり購入する
「Spotify」や「Apple Music」などのサブスクサービスを使っているそうです。
これらのサービスでは流行の音楽が自動でまとめられていて、「今はこれがトレンド」と一目で分かります。
自分で検索したり、音楽番組を見るなどの時間がかからない、おすすめの方法とのこと。
勉強分野での「つまみ食い」例
本は10分だけ読んでみる

とりあえず「10分だけ」と決めて読む。
面白かったらそのまま読み続けられるし、合わなくても数ページは読み進んでいるので雰囲気が分かる
本は「10分だけ」と時間を決めて読み始めるそうです。
読書のためにまとまった時間を取ろうとすると先延ばしになりやすいため、短時間だけ手を付けるのがポイントです。
勉強は関連動画を1本だけ見てみる

今の動画は長くても15分くらい。その中で学習内容をうまくまとめているから、参考書を読むより分かりやすいよ!
学習内容は、まず短めの解説動画を1本見ることから始めているとのこと。
最近の動画は要点が整理されており、学習の入口として非常に優秀。
食事中などに流し見する程度でも、十分なきっかけになるそうです。
気になった事は3分だけ調べる

気になった情報は3分だけ調べてみる。参考になりそうなページが見つかったらブックマークしておく。
そのまま忘れることもある笑
疑問が浮かんだら、3分だけ調べてブックマークしておく習慣も取り入れているそう。
そのまま忘れてしまうこともあるようですが、一度調べた情報は意外と記憶に残るとのことです。
この積み重ねが、「詳しくはないが知っている」分野を増やしてくれます。
つまみ食いは「きっかけ作り」が目的
紹介した方法は、どれも本当に少し触れるだけの内容です。
大切なのは、「最初から深くハマろうとせず、きっかけを残しておく意識」です。
何かに取り掛かることで「作業興奮」が起こり、脳が自然とやる気を出してくれる場合もあります。
迷って何もできない状態より、少し動く方が次につながりやすいのです。
友人曰く、「とにかく気合を入れるな!」とのことでした
まとめ
「つまみ食い戦法」のポイントは、次の通りです。
- 続けようとしない
- 長時間やらない
- 上達を目指さない
- ハマろうとしない
- きっかけ作りと割り切る
発達障害に限らず、大人になると興味関心の幅が狭まるのは自然なことです。
この記事が、悩んでいる方が新しい楽しみや関心に出会うための、小さなヒントになれば幸いです。
何歳になっても興味関心を持ち続けたいですね
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