大人のADHD当事者におすすめしたい対策本ベスト5

こんにちは、むのです。

近年は専門家や当事者が発達障害に関する本を多く出版し、手軽に情報を得られるようになりました。

一方で書籍の種類が増えすぎて、どれを選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、大人のADHD当事者やグレーゾーンの方へ向けて、私が実際に読んで役立った5冊を紹介します。

ADHD対策のヒントを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

大人のADHD当事者におすすめの対策本ベスト5

【1位】発達障害サバイバルガイド

著者：借金玉さんとは

著者の借金玉さんは、不動産営業をしながらライターとして活動するADHD当事者です。

大学時代にADHDと診断され、コンサータを服用しているほか、ASDの傾向もあるそうです。

有名大学を卒業し金融機関に就職するなど順調に歩んでいましたが、障害特性によって働けない状態に陥りました。

その後は事業の失敗や借金、うつ病などの困難を経験し、そこから立ち直った過程を発信しています。

本書は、著者の実体験から生まれた“生き延びるための知恵”が詰まった一冊です。

どんな本？

ー“当たり前”が出来ない状態のあなたもできるサバイバル法

多くのADHD本は「普通に近づく方法」を解説していますが、この本は全く逆の視点を採っています。

“できない自分のままで、どう生き延びるか”に焦点を当て、失敗した後の立て直し方を丁寧に紹介しています。

意識の高さを求めないスタイルのため、心が疲れている時でも読み進めやすい点が特徴です。

読み終えると「最低限できることだけで十分だ」と肩の力が抜け、気持ちがラクになります。

こんなワードに興味があればぜひ手に取ってみて下さい。

【ひと言感想】

能力の高い著者なので自分に当てはまるのか不安でしたが、読んでみると驚くほど共感の連続でした。
「普通」の基準に縛られて苦しかった心が、すっと軽くなる一冊です。

むの

【2位】要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑

著者：小鳥遊さん／F太さん

※この本は2人の共同執筆の本です。

小鳥遊さんはADHD当事者で、過去には仕事での失敗やメンタル不調から休職を経験されています。

その経験から、障害特性をカバーできる仕事術やツールを開発し、SNSや講演で発信しています。

F太さんは思考法や行動ハックを発信するインフルエンサーで、30万人以上のフォロワーから支持されている人物です。

「うまくいかない自分にかけてほしい言葉」や「めんどうでもなんとか行動する方法」などのライフハックを発信。

『明日ちょっと運がよくなる、思考のメモ』という本も執筆されています。

どんな本？

ー日々を平穏に過ごしたい発達障害の方へ贈るスキル本

発達障害のある人が、仕事の不安を減らしながら日々を淡々と過ごすためのライフハックを紹介しています。

根性論ではなく、実際に使える工夫が中心に書かれている点が特徴です。

「いつか仕事でヘマをして居場所がなくなってしまうのではないか…」と不安な人に、助言と励ましをあたえてくれます。

新社会人にも役立つ内容なので、発達障害がなくても参考になります。

【ひと言感想】

私はデザイン職のためすべての技法は使えませんでしたが、タスクシュート法は非常に効果がありました。
作業工程の抜け漏れが減り、安心して仕事が進められるようになりました。

むの

【3位】ゆるメンタル練習帳―そこそこ幸福に生きる40のコツ

著者：バク＠精神科医さん

元内科医の精神科専門医であり、ADHD当事者でもある方です。

性自認がXジェンダー（無性）で、いじめやうつ病など多くの困難を経験してきた人物でもあります。

現在は「誤解のない精神医療」を広めるために情報発信や講演を行っています。

どんな本？

－あなたの「生きづらさ」の原因を探してみよう

発達障害の有無を問わず、生きづらさを抱える人に向けて「ほどほどに幸福に生きるコツ」を解説した本です。

キーワードは「擬態」。

社会に馴染める人は自然と「擬態」が身に付いていますが、生きづらさを感じる人はこれが苦手で疲れ果ててしまうそうです。

本書では、自分を無理に変えるのではなく、工夫によって生きづらさをやわらげる方法が紹介されています。

【ひと言感想】

一般の人がどのように社会に溶け込んで暮らしているのか、ADHDにも分かるような解説が助かります。
SNSで現在も有益な情報を発信しているので、フォローもおすすめ。

むの

【4位】反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

どんな本？

仏教の教えをもとに、感情の反応をコントロールし、悩みを減らす方法を紹介した本です。

不安になりやすい人や、すぐイライラしてしまう人にとてもおすすめです。

人生のあらゆる悩みは「心の反応」が原因で起きています。

生きている限り、心は常に反応し続けます。

本書はその反応を観察し、すばやくリセットする技術を教えてくれます。

ADHDそのものを治す本ではありませんが、感情の揺れが激しい人には特に効果があります。

【ひと言感想】

ADHDの診断が出る前、感情のジェットコースターに悩んでいた時に出会った本です。
俯瞰的な視点、心の動きの癖など、大きな気づきをくれました。
今でも心が揺れたときに思い出して実践しています。

むの

【5位】ADHDの人の「やる気」マネジメント

どんな本？

ADHD特有の“やる気はあるのに行動に移せない問題”を、どうコントロールするか解説した本です。

全ページにイラストが入り、理解しやすい構成のため学生のADHD当事者にもおすすめです。

【ひと言感想】

私が最も困っていた「先延ばし」に一定の効果を感じられた一冊です。
「それができたら苦労しない」という内容もありますが、困りごとの原因を知る手がかりになりました。

むの

1冊の本で全てを解決するのは難しい理由

• 5冊も読む時間がない
• この中の１冊で全て解決しないの？

と思う方もいるかもしれません。

しかしADHDの症状は人によって大きく異なり、性別や環境によっても困りごとは変化します。

そのため、自分に近い事例が書かれた本を数冊読み、複数の方法を組み合わせるのが最も現実的なのです。

この記事が本選びの手がかりになれば嬉しいです。

忙しくて時間が取れない方や、本に集中しづらい方は動画で学ぶ方法も試してみてください。

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